2011年5月8日日曜日

豪華弁当で年末年始狙い コンビニ、相次ぎ品ぞろえ拡充

 コンビニエンスストア各社が年末年始用として、普段より高価格帯の弁当を相次いで投入している。通常よりも素材や調理法にこだわり、上質感を持たせているのが特徴。年末年始は例年、高価格帯の食品やデザートなどの需要が増える時期だが、今年は節約疲れもあって“プチぜいたく”需要を取り込もうと品ぞろえを充実させている。

 セブン?イレブン?ジ
ャパンは今月、「師走を応援する弁当」として、7日に「ソースひれかつ丼」(498円)、14日に「炭火焼鳥めし重」(498円)、21日には「ビーフハンバーグ&大海老フライ弁当」(550円)と、500円前後の弁当3種類を発売した。素材にこだわり、調理にも手間をかけ価格もやや高めとした。

 同社は昨年度、約4億個の弁当を販売したが
、最も売れたのは12月で約4000万個。特にクリスマス後は一つのピークだったという。「仕事納めの残業する人や、大掃除などで食事をパッと済ませたい需要があったのでは」(担当者)と分析する。

 特に今年は12月27日以降は平日が続き、企業の仕事納めがずれ込みやすい日並びのため、ビジネスマンらの需要に期待をかけている。

 
ローソンとファミリーマートも、年末年始用にそれぞれ高級感を持たせた弁当を販売する。狙うのは、年末年始に外出せず自宅で過ごす「イエナカ需要」の取り込みだ。

 ローソンは、高級弁当シリーズ「ご褒美のひと時」として、28日に「三日仕込みのビーフカレー」(550円)を発売したのに続き、元日には「オメデタイメシ弁当」(590円)を販
売する。ビーフカレーはブイヨンと赤ワインで牛肉をいため、タイメシ弁当はつぼ鯛のつけ焼きを使用した。

 素材にはこだわったものの、円高差益やスケールメリットを生かし、価格は600円以内に抑えた。同シリーズは9月から4品を販売、個数ベースで販売計画を約2割上回っている。

 ファミマは21日に「大海老菜盛天重」(580円)
、27日に「うなぎご飯と赤飯の幕の内弁当」(798円)と、3社で最も高い価格設定で挑む。特に幕の内弁当は800円近いが、末広がりの「八」にちなんで八角形の容器を使用するなど、“ハレの日”の付加価値をアピールする。同社は「普段よりもぜいたくなもの、という需要に応えられるはず」と自信をみせている。(佐久間修志)

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引用元:くろネコ RMT

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